肩掛けバッグ使用時の機能的反応とトレーニング効果
先日あるクライアントさんから、「肩掛けタイプのバッグはやっぱりカラダが歪むのでしょうか?」
という質問を受けました。
肩にかけるタイプのバッグはスタイリッシュでいつの時代も人気ですよね。
僕も4ヶ月ほど前にノース・フェイスのバッグを、明治通りのショップで買って愛用しています。
さてクライアントさんからの質問ですが、つまり片側だけに重さがかかるので、
当然カラダも歪みやすくなるのではないか?と考えますよね。
しかしそれが不調に直結するかと言えばそうでもありません。
カラダに関することは個人の状態によって現象も違います。
一概に結論づけるのは難しいので、順を追って説明していきましょう。
カラダを正常に戻そうとするスタビライゼーション機能
人のカラダには本来、不安定な状態を安定させようとする反射機能が備わっています。
これをスタビライゼーションと言います。
荷物を肩から掛けて持つと、片方だけに過重がかかる左右非対称な状態になります。
そうすると、カラダはその崩れたバランスを元に戻そうとして、
必要な筋群を収縮させる運動を行います。
そういう意味では、ショルダーバッグは持っているだけで、バランス改善運動も兼ねてしまう優れものだと言えます。
インナーマッスルの重要性
ではショルダーバッグは歪まない、と断言できるかというとそうでもありません。
不安定な状態を安定させるスタビライゼーションには、
肩甲骨(帯)、股関節、腹部の奥にあるインナーマッスルの機能が不可欠です。
インナーマッスルは日常生活において衰えやすいものですので、まずそれらの筋群を促通させて、
本来の機能を身体に思い出させるトレーニングを行うのが良いかと思います。
僕もクライアントさんとのトレーニングの中で、
片足で立ってもらったり、バランスボール運動を行ったりしますが、
そのように、意図的に不安定な状態を作り出し、安定させることを、スタビライゼーショントレーニングと言います。
またこのスタビライゼーション機能は肩だけでなく足や股関節をはじめ全身にあり、
それらを良好な状態で働かせることはカラダの機能面だけでなく、デザインにも大きく影響します。
スタビライゼーションとなるインナーマッスルが機能する=カラダが引き締まると言えます。
肩掛けタイプのバッグでカラダが歪むかどうか?
スタビライゼーショントレーニングがどの程度必要か?
これは、その人個人の状況と目的によって違ってきます。
個人個人に合わせたトレーニングを提供するのが、パーソナルトレーニングの本質です。
TRUEBODYMAKESパーソナルトレーニングは、いつもクライアント一人一人のご要望に、どこまで綿密にお応えできるかを考えています。
ちなみにご質問頂いたクライアントさんですが、
相当無理をしない限り(例えば5キロの重りを入れて6時間歩くとか)、
肩掛けタイプのバッグを使っても大丈夫だと思います^^
現状に合わせたトレーニングで、カラダの機能とデザインの向上を!
これからも頑張ります。
TRUEBODYMAKESパーソナルトレーナー 窪田志尚