僕のリフレッシュ法のひとつに有酸素運動があります。
水と着替えを背負って、誰の目を気にすることもなくのびのびと気の向くままに都内を走ります。
テーマは自然と野生への回帰。
日頃忘れがちな、人間本来の感性や直感を取り戻すトレーニングともとらえています。
実は都内は緑が多く、場所を選べば木々が生み出す新鮮な酸素を十分に取りこむことができます。
新宿御苑→神宮外苑→元赤坂→皇居外苑まわり周回コースが基本ですが、感じたままに派生して徒然なるままに走るのです。
ちなみに僕は標識フェチです。
青い空と白い雲にシンクロした標識をみるとやけにテンションが上がります。
最近のお気に入りはドコモシェアサイクルの併用です。
都内のいたるところにステーションがあり、乗り捨て可能。
その瞬間の閃きでランと自転車を切り替えるのがとても気持ちいいのです。
アシストもついているので、あっという間に移動できますし、千駄ヶ谷の東京体育館プールを利用すれば三種類の有酸素運動を心ゆくまで堪能できますね。
夏の太陽の下で風を切ってカラダを動かすと、地球と調和している喜びと実感がこみ上げてきます ^ ^
世の中色々と揉めていますが、日本の風土そのものは絶対的にいい国なんだなと改めて感じます。
これは某所(確か品川あたり)で撮った画像です。
ある程度以上の時間有酸素運動を続けると、エンドルフィンやドーパミン、セロトニンなどの脳内麻薬も分泌されますので、
このくらいの虹でも神秘との遭遇のように感じてしまいます。
というわけで運動だけでもかなり楽しいのですが、終わった後もさらなる幸福が待っています。
そう、ご飯とお風呂です。
だいたい3、4時間走りまわると満足です。
そして運動後のご飯とお風呂は生きる喜びを感じさせてくれるのです。
それで先日のことですが、素敵なお店とおかみさんに出会ったのです。
腹減ったーと呟きながらクールダウンで歩いていると、ふとそこに小さな看板が。
入り口にのれんがかかっているだけの小さなお店です。
外観に何の装飾もなく定食の種類がいくつか書いてあるのみ。
何か感じるものがありました。
根拠はないのですがとてもいい予感です。
それに従ってのれんをくぐり「こんにちは!やってますか?」と訊ねてみると、
店内はおかみさん(推定60〜70歳くらい)がひとり料理中。
他には誰もいない。
「あら、ごめんね。今日(お弁当の)仕出しの予約がたくさんでお店はやってないのよ」
「そうですか。。。」(お腹が空いて落胆口調になっていたと思われる窪田&数秒の間。)
「・・・まあ、いいや入んな。そのかわりお味噌汁ぐらいしかつくれないから今あるものしか出せないよ!」
「わ。ありがとうございます!」
そんなファーストコンタクトなのですが、このおかみさん、自分の世界を持っていて、胆力と愛を感じさせるのです。
人間に余裕があるというか、チャクラが活性化しているといいましょうか、エネルギーの流れがよく、話していて気分がいい。
「あんたおいしそうに食べるわねえ」と言いながら小鉢やおかずを次々とおまけしてくれます。
そしてどれも本当においしい。
空腹MAXだからということもあるのかもしれませんが、僕の舌はカラダに悪い異物にはかなり敏感です。
なるべく素材を選び、余計な調味料や添加物を使わないとのことで薄味で素朴なおいしさなのです。
なおかつ話もおもしろいのです。
なんでも鍵をかけないで買い物にでかけたりすると、勝手に店に入って冷蔵庫の中身をまな板に置いたり、椅子を逆さまにしていく愉快犯がいるらしい。
「警察に言っても何もしてくれないから(そりゃそうだ)今度隠れててとっ捕まえてやろうと思って」とのこと。
色々話してるうちにすっかり意気投合してしまい、何回か通いました。
これは2回目行った時の、ゴーヤちゃんぷるとお魚弁当ですが、
「ほら、これも持ってきな!」といろいろなものを付け足してくれた画像です。
一部食べない方がよいもの(よい子のみなさんは果糖ぶどう糖液糖の清涼飲料水は避けましょう)もありますが、この際気にしない。
運動後の僕の食事は通常二人前が基本なのですが、これはおかずご飯とも特盛りな上に、さらにご飯とおかずとつけものその他が。
お店には多くのファンがいると思われ、売り切れや満席のことも多いとのことですが、それも納得。
「今日も運動してきたのかい?」と迎えてくれ「また来るんだよ!」と見送ってくれるおかみさんの姿にサービス業の原点や本質を垣間見たような気がします。
「みんなに喜んでもらうのが嬉しいんだよ」と。
ちょっと真似できないところも多いですが、何かと世知辛い昨今において、おかみさんの余裕や優しさ、人生を重ねた強さには多くの学ぶべきところがあると思います。
究極のところ真実はいつも己の中にあり、そこには多くの宝物が溢れている。
そんなことを感じさせてくれました。
風の時代と自分軸
今、時代は激しく動いています。
世界中の首脳や要職の辞任が相次ぎ、多くの国で市民による大規模な抗議運動が起きています。
日本でも元首相の現役政治家が白昼で銃撃されるというとても痛ましい事件が報じられました。
僕個人としてはコロナ禍前の世の中が嫌いではなかったですし、自分が過ごしてきた時代と社会に感謝しています。
でもこの2年半の間、疑問に感じたことを調べたり学んだりするうちに、それまでの世界が多くの問題を抱え行き詰まっていたことも知りました。
(と同時に自分がまだまだ知らないことも)
コロナを機にさまざまな矛盾が明らかにされていくのは、きっとある種の必然だったのだと思います。
そして次にやってくる新しい世の中が素晴らしいものであると感じ、信じています。
どんな世の中になるのか?
知人や友人、クライアントさんとそんな話をすることも多くなりました。
ひとつの見方として、下記のような記事はどうかなと思いました。(後日追加です)
個やコミュニケーションを重視した「風の時代」の到来が多く紹介されています。
確かにそんな風潮がありますし、この先が楽しみになってきます。
いずれにせよこの過渡期に大切なのは、希望やエネルギーを失わないことです。
ポジティブな気持ちや強さ、自分自身を確立した上での本当の意味においての優しさ、思いやり、
夢や博愛、創造性や可能性といった人間本来が持つ輝きにフォーカスすることが必要なように思います。
都内を走りまくった夏のある日、おかみさんと出会い、そんなことを思いました。